陸上やサッカー、野球などで走力がもっと必要だと感じた時、スクワットやレッグプレスで足の筋力アップを図ることがあると思います。
しかし、走るスピードがなかなか早くならない。
なんて悩みがある場合は、今回の記事をぜひ最後まで読んでいってください。
スクワットは重心位置を変えるだけで、瞬発力がアップしたり俊敏性が変化したりします。
アクセル筋 ブレーキ筋
脚にはアクセル筋と呼ばれる早く走るための筋肉と、ブレーキ筋と呼ばれる減速するための筋肉があります。
アクセル筋
主に太ももの裏側にある筋肉
大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋などの筋肉のことで、総じてハムストリングスとも呼ばれている。
ブレーキ筋
主に太ももの表側にある筋肉
下半身の中でも大きな割合を占めている大腿四頭筋のこと。
スクワットしても速く走れない理由
速く走るためにはアクセル筋とブレーキ筋を同時に鍛えてはダメなのです。
加速する力が10強くなっても、ブレーキをかける力も同じ10だけ強くなっては以前と変わりませんよね。
スクワットをするとアクセル筋・ブレーキ筋を同時に鍛えてしまうので劇的な走力アップには繋がらないのです
アクセル筋を鍛えるなら、レッグカールで太ももの裏だけを重点的に鍛えるのがオススメ。
ではスクワットは何のための筋トレ?
スクワットで得られるメリットを次から紹介して行きます。
効果が違う 2種類のスクワット
「つま先」と「かかと」、実はスクワットで重心をかける位置が違うだけでスポーツに有利・不利になる効果が得られるのです。
それぞれのメリットについて紹介していきます。
「つま先重心」メリット
スポーツで俊敏に動けるようになる。
速く走ったり・俊敏に動く際、人間の重心はつま先の母指球に乗っています。
つま先に重心を乗せた状態に慣れることで、体重移動がしやすくなりスポーツでは相手より一瞬速く動けるようになります。
また、脚の筋肉の中で1番力が発揮できる大腿四頭筋を鍛えることができます。
「かかと重心」メリット
正しいフォームで筋トレがしやすい。
トレーニングで大切なのは重さではなく正しいフォームで鍛えることです。
かかと重心だと重心位置が安定してフラつきにくく、いいフォームでトレーニングに取り組むことができます。
また、つま先重心のスクワットよりも大腿四頭筋の負荷が減ります。
そしてハムストリングスに負荷が入るようになり、太ももの表と裏の両方をバランスよく鍛えることができます。
まとめ
走力や瞬発力を上げるためにスクワットをして鍛える場合は、つま先重心でトレーニングをしてみましょう。
カカトからつま先に重心を移すことでスポーツで動きやすくなる、前重心のフォームを鍛える事ができます。
- 素早さや瞬発力・ジャンプ力をアップさせたい場合は、つま先に重心を置く
- ハムストリングスやお尻など脚全体にバランスよく筋肉を鍛えたい場合は、かかとに重心を置く
それぞれ、あなたの目的に応じたスクワットをしてみてください。